ふれあいの友コラム

終の拠り所は寄り添える人

【安心の拠り所は健康と寄り添える人】

活力にみなぎった現役時代、要職に就き家庭を社会を築きあげてくださった大先輩の皆様は、どうして長期間活躍できたのだろうか。 何がそうさせたのかと思うと、それは『競争の重石』のせいではないかと考えます。 『競争の重石』というバネを支えに目標を持ち、困難にもろともせず前進してきたのではないでしょうか。 ここで言う『競争』とは、子育て、出世、結婚、愛情、勉学、地位の争奪、病気等であります。 これ等のことは、自立出来る人々のパワ−の源泉になっていたことでしょう。 どんな困難にも重石にしっかりしがみつき又は押さえつけられながらも跳ね返し等を繰り返し長期間持続してまいりました。 しかしある時期、これ等のパワ−源泉から抜け出し身軽なフットワ−クの立場になったとき 次に何を支えにして目標を持つかがとても重要なことです。

現役時なりふり構わず競争の重石から活力を頂いていました。 その為大切であり重要なこともすっぽり忘れていたことがあります。それが『健康と寄り添える人』なのです。

健康と言う貴重なバネがあればこそ、次に目標が沸いてくる。 ではこのバネを力強く鍛え上げるにはどうすればよいのだろうか。運動と栄養が重要な役割をはたします。 しかし頭で考えたり思いつくことは出来るが実行と持続は困難なことです。

私達は、この実行と持続に力となる援助に努力しています。お互いに支えあって進んでまいりましょう。 実行と持続の進行中とはいえ何か体力の衰退が起こることもありうることでしょう。 このときに次にあなたを支えるとても大切なのが『寄り添える人』です。

赤ちゃん、幼児、児童、生徒、そして学生等自立困難な世代、 いわゆるすねかじりの人達がいて一方かじられる側つまり支援する人達が対極に存在します。 時がたつにつれ高齢になれば自立困難になり、立場を代えすねかじりに仲間入りする。 さすれば当然かじられる人が居なければ生きてはいけません。

つまり自立できない人々の生活の拠り所は、誰しも体験した『寄り添える人』なのです。 周りにある形ある物は『寄り添う人』を力強く補強する道具に過ぎない。

従って『安心の拠り所は寄り添える人』ということを体験から思い起こすことがとても重要なことです。

H22.8.19

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