第一章
(1)老後生活の究極の拠り所をさがす
老後生活の究極の拠り所をさがすにあたって今ある介護サービスの評価をどのようにすればよいか。それには介護サービスの属性(性格)を知る必要がある。属性には3つあると言われている。
1つは探索属性といって、サービス提供を受ける前に評価できる。「手がかり」
1-1在宅であれば介護の運営規定といって介護の員数、運営規定、利用料、介護記録等
1-2施設であれば耐火建築物、部屋の面積、廊下の広さ、人員配置、建築の容積、組織
2つは経験属性といって、購入後か消費中(サービス利用中)のみ評価できる。2-1生活支援(食事・会話の相手等)
2-2身体介護(入浴・排泄等)
3つは信用属性といって、購入後であって評価がし難いもの(売り手を信用するしかないもの)
3-1相性(入所当時は人当たり良い施設長であったが、別の人に変わった途端気に入らない人がきた。今までとても良い職員が退社して別の職員になったら感じが悪い。入所時、体験入所はよかったけど、入所してみるとだんだん中身がわかってくると信用できなくなった)
これらの属性を持った商品であるから消費者が感じるサービスの質はとても抽象的な存在となっている。属性を反映した品質になってきます。
どんなサービスが上品質で自分に得するか選択しなければなりません。しかし、サービスの質は知覚品質といって利用者が知覚した主観的質が重要です。
H28.05.16
<< 前の記事へ戻る ×このウィンドウを閉じる 次の記事へ進む >>