ふれあいの友コラム

働けなくなったとき、高齢になったとき

(5)高齢者には不向きなマイホーム〜その3

若年代は、就労を終えて、体を休める程度の居場所であるため、自力で建物に設置してある道具等を操作する人がいて、初めて機能するよう構成されている。したがって自力で操作できなくなったときには、もうこの建物は、人が住み機能を発揮できる状態にはない。高額で買ったマイホームは数十年後高齢者には無能力そのものである。大切な宝物(マイホーム)を捨て居場所を求めなければならない。

結婚、子育て、果てにはマイホームという構図に踊らされ、汗を流し、必死にたどり着いた先は、自分で築き上げた苦労とはとは全くかけ離れた居場所へ行くことになる。社会の荒波と闘いながら、共同生活の職場を離れ心が休まる過程を夢見て、あるいはその居場所をよりどころにし、次のステップへと飛びあがる土台であった家は、老後には価値がなくなっていた。

H27.4.15

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