奮いたて一人ぽっち・60歳過ぎてから家を建てる
(2)機能しない家々
偶然介護職にたずさわる機会に恵まれ、介護サ−ビスに各家庭を訪問する場面が度々あります。するとそこから何か空しい感情が湧いてくる。
一軒家でとても良くできた家である。その家々の中には、郵便局、病院、駅等には遠く買い物には車を使わないと出来ない。若い頃なら車を利用できるので、何ら不自由を感じないが、高齢になり車と言う移動手段を失った今、一人での移動にまったくお手上げ状態となった。
一方部屋の中に入ると、トイレの入り口に段差がり、一人やっと入れる広さ、お風呂はせまい、廊下の幅も狭いため移動に困難である。入浴は浴槽は狭い為本人が一人が入るしか余裕はない浴室は一人の力で機能できたものであるため、一人ぽっちで機能する力がなくなった時には対応できない。
買物はどうか。車の力または歩く距離内に建物があれば、「ぽっち」の力で作業出来るけれども、この力ではどうしようもなく他人の力を借りるようになる。
つまり「介護力」が「ぽっち」の助けにならざろう得ない。
H28.10.14